公益財団法人加古川総合保健センター

臨床検査
医療関係の皆様へ

  1. 公益財団法人加古川総合保健センター
  2. 臨床検査・医療関係の皆様へ

臨床検査

臨床検査

 保健センターの臨床検査部門は、検査検体部会の指導のもとに内部及び外部の精度管理(日本医師会・日本臨床検査技師会・兵庫県臨床検査技師会・全国労働衛生団体連合会等)に参加し、精確な検査データをご報告出来るように努めております。

緊急検査については救急医療に対応出来るように午前8時30分~午後8時30分まで随時実施出来る体制をとり、 特殊検査は専門の検査機関とオンラインで結び、先生方のニーズにお応えできる環境を整えています。

臨床検査室ご利用6つのメリット

58

価格以上の高い信頼性

神戸大学病院病理部との連携

検査料金は、診療報酬改定に伴い見直しをしております。そして、微生物検査および病理検査等については、大手検査機関に比べ価格を抑えております。
また、平成15年度に日本臨床細胞学会施設認定を受け、都度認定更新をしております。
さらに、平成26年4月より病理組織診断および細胞診断は、神戸大学医学部付属病院病理部へ委託を開始し、最新の知見に基づく高精度な確定診断をしていただいております。

58

加古川医師会の専門医による指導

検査検体部会

保健センターの臨床検査部門は、加古川医師会の専門医で組織する「検査検体部会」の指導のもと内部精度管理を行い外部精度管理調査へ参加、 毎年優秀な成績を上げています。

調査名 開催日 調査対象部門 評価
日本臨床衛生検査技師会
臨床検査精度管理調査
令和5年6月 検査全般 A 99.6%
日本医師会
臨床検査精度管理調査
令和5年9月 生化学・血液学・免疫学 A 99.8%
兵庫県臨床検査技師会
臨床検査精度管理調査
令和5年11月 検査全般 A 99.4%
全国労働衛生団体連合会
労働衛生検査精度管理調査
令和5年10月 有機・鉛 評価 A
全国労働衛生団体連合会
総合精度管理調査
令和6年2月 生化学・血液・一般 評価 A
メリット3

検査データWEB配信サービス

超時間短縮での結果配信

通常、ご出検いただいた検体の「検査結果報告書」を印刷し、集配係を通じて各医療機関にご報告させていただいております検体検査結果を、 ネットワークを活用して医療機関様のパソコンに直接検査結果のデータを電子的に配信するシステムです。検体提出後翌日午後からしか報告内容が 届かなかったものが、当日参照が可能(一定の時間差あり)となるだけでなく、報告書の到着を待たずに「検査結果」を印刷することが可能となります。 具体的な機能は以下の通りです。

【1】検査結果照会機能
検査結果をWEB画面上で参照することができます。継続的に受診した検査項目について時系列表示が可能です。
【2】検査結果配信機能
午前中に提出いただいた検体は当日又は翌朝に結果を配信させていただきます。
【3】検査結果印刷機能
報告書の到着を待たずに検査結果が印刷できます。現行、複数種類の検査結果報告書フォーマット用紙に印刷することができます。
【4】データ出力機能(電子カルテ向け)
検査結果を電子カルテ対応したファイル形式でダウンロードできます。ダウンロードしたデータはUSBフラッシュメモリやハードディスクに保存し、 電子カルテシステムに取り込むことが可能です。出力するデータレイアウトに関しては、システム導入の前に医療機関様・電子カルテメーカ様とご相談させていただいた後、医療機関ごとの異なる条件のオリジナルレイアウトを検査データWEB配信システムのホストサーバへ事前に設定することができ、 手間なく簡単な操作で出力することが可能となります。
【5】検査依頼支援機能(検査依頼支援システム)
電子カルテと連携した「検査依頼データ」の出力を行い、出力する依頼データを元とした「検体ラベル」および「検査依頼リスト」の発行が可能です。検査依頼支援システムを導入いただくことで使用できます。
メリット4

機関紙を通じたコミュニケーション

検査課だより

お電話等による問合せに対しスピーディーに対応することをモットーとし、また定期的に機関紙「検査課だより」を発行、 最新の検査情報や診療報酬情報のご提供、医療機関様からのご要望や対応状況などを「Q&Aコーナー」としてお答えするなど 臨床検査に係る様々な情報交換を行っております。

メリット5

緊急検査体制

加古川地域の緊急医療体制に対応

加古川地域(加古川市、稲美町、播磨町)の救急医療体制に対応するべく、午前8時30分~午後8時30分まで随時緊急検査が実施出来る体制です。

メリット6

専門検査機関とのオンラインによる特殊検査

外注特殊検査項目については、専門検査機関とオンラインで結び、専門分野の先生方のニーズにスピーディーな対応が可能です。

担当課・係 お申込み・お問合せ
検査課 TEL:079-429-2200
FAX:079-429-6500

検査のご依頼方法

検査依頼書の種類

検査依頼書(総合) セット検査、生化学的検査、負荷機能検査、血液学的検査、免疫学的検査、尿糞便検査、交差試験、アレルギー検査、感染症検査、薬物検査、内分泌検査、腫瘍関連検査、ウイルス検査等
細菌検査依頼書 微生物学的検査(PCR検査含)専用
病理検査依頼書 病理学的検査(組織診検査)専用
細胞診検査依頼書 細胞診検査専用
連名検査依頼書(血液用) ※複数名の同時依頼ができます。
集団検査依頼書(細菌用) ※複数名の同時依頼ができます。

その他の依頼書での
必須記入要項

  • 用紙は複写となっていますので、ボールペンで強くご記入下さい。
  • 被検者名については、報告間違いを無くすためにカナ氏名と漢字氏名をご記入下さい。
  • カルテ番号、生年月日、性別、科名、採取日時、担当医もご記入下さい。
  • 性別、科名、保険欄については該当するものをチェックして下さい。
  • 検査項目に応じて、身長・体重・尿量・妊娠週数をご記入下さい。
  • ご依頼項目は所定欄にチェックして下さい。
  • 至急や緊急で報告が必要な場合、依頼票上段の「至急」欄にチェックして下さい。報告時間等のご指定がある場合は連絡事項欄にご記入下さい。
  • 検体ラベルに被検者名を記入し、採血容器に貼付して下さい。

検査依頼書(総合)の
記入要領等

細菌検査依頼書 必ず材料名をご記入下さい。
病理検査依頼書 臨床所見、切除臓器名、切除個数を必ずご記入下さい。
細胞診検査依頼書 材料名、月経や妊娠の状態の他、臨床診断等を必ずご記入下さい。

検体の採取方法と保存

採血時間 至急検査を除き、生化学的検査等のために早朝安静空腹時を原則としますが、やむを得ない場合は食後3時間以上経過後静脈から、うっ血を避けて採血して下さい。
溶血を避けるために ・採血時に無理な圧力、泡立ちを避けて下さい。
・注射器の泡は採血容器に入れないで下さい。
・採血容器は乾燥したものを使用して下さい。
・極度の高温、凍結を避けて下さい。
・急激な物理的刺激を避けて下さい。
採血量 同一検査材料における多種項目検査実施時の必要量は概ね下記の通りです。
・生化学 5項目3㎖、10項目4㎖、15項目以上5㎖
・血液一般 2.0㎖
・免疫学 3項目3㎖、5項目4㎖
採血後の検体保存 血液
1.K(カリウム)は採血後室温で保存して下さい。
2.アンモニアについては、2時間以内に出検、または冷蔵保存して下さい。

検体のご提出および
結果のご報告

通常検査 定時集配は、下記の通りです。
①11:00~13:30   ②17:00~20:30
この集配時に、検査報告書の配達もします。
至急検査 定時集配時、検体受付後直ちに検査。
検査終了次第FAX(電話)にて結果を報告します。
緊急検査 連絡受付後直ちに集配に伺います。検体受付後、直ちに検査。
検査終了次第FAX(電話)にて結果を報告します。
休日においては、TEL:079-429-2929にダイヤルして下さい。
※休日は留守番電話になりますので、病医院名・病棟と検査項目をご伝言下さい。係員が、検体の回収に伺います。
検査結果は、検査終了次第FAX(電話)にて報告します。
報告書の種類 検査結果は、保健センター所定の報告書にてお届けします。
・血液検査報告書
・尿糞便検査報告書
・交差試験報告書
・細菌検査報告書
・細胞診検査報告書
・病理組織検査報告書
・アレルギー検査報告書
・外注報告書
至急・緊急の検査項目 TP, ALB, T-BIL, D-BIL, ALP, AST, ALT, LDH, CHE, γ-GTP, AMY, CPK,T-CHO, TG, HDL-C, LDL-C, 血糖, 尿素窒素, クレアチニン, 尿酸, Na, Cl, K,アンモニア(NH3), 血液一般, CRP(定性、定量), 血液型(ABO式、Rh(D)因子), 交差適合試験, 血液ガス, 感染症(HBs抗原定性・HCV抗体、梅毒2法定性),尿一般定性及び沈渣, 髄液一般(リコールTPは除く)
検体の保存期間 検査済みの検体は、生化学・免疫学的検査は約3週間保管し、再検査や追加検査のご要望に応じています。
(末梢血液一般、血糖は3日間となっております。)
担当課・係 お申込み・お問合せ
検査課 TEL:079-429-2200
FAX:079-429-6500

パニック値(緊急異常値)
について

この検査値の範囲は、緊急措置を施す必要があると考えられる臨床的意義を有する項目であるため、下記の結果が出た場合、FAX・電話等で速やかに緊急報告させていただきます。

検査項目 基準値 緊急報告値範囲
項目名 単位
生化学 GLU ㎎/㎗ 60-109 50以下、500以上
AST U/ℓ 8-40 500以上
ALT U/ℓ 5-40 500以上
LDH ※1 U/ℓ 110-220 1000以上
γ-GTP U/ℓ 0-70 1500以上
CK U/ℓ 40-220 1000以上
AMY U/ℓ 30-130 1000以上
T-BIL ※2 ㎎/㎗ 0.2-1.2 5.0以上
BUN ㎎/㎗ 8.0-20.0 100.0以上
CRE ㎎/㎗ ♂0.60-1.10
♀0.50-0.80
8.00以上
Ca ※3 ㎎/㎗ 8.4-11.0 6.0以下、12.0以上
Na mEq/ℓ 135-147 120以下、160以上
K ※4 mEq/ℓ 3.5-5.0 2.5以下、6.0以上
CL mEq/ℓ 98-108 89以下、120以上
NH3 ㎍/㎗ 12-66 200以上
血液 WBC ×109/ℓ 3.5-9.0 2.0以下、20.0以上
RBC ×1012/ℓ ♂3.90-5.40
♀3.55-4.75
2.00以下、6.50以上
Hb g /㎗ ♂12.6-17.6
♀11.6-15.1
5.0以下、20.0以上
血小板数 ×109/ℓ 140-340 30以下、1000以上
プロトロンビン時間 秒(INR値) 10.0-12.5 27.0(INR4.0以上)
血液像については幼若細胞が認められた場合においては、報告させていただきます。
薬物 バルプロ酸ナトリウム ㎍/㎖ 50~100 100.1以上
ジゴキシン ng/㎖ 0.8~2.0 2.1以上
免疫 BNP pg/㎖ 18.4以下 1000.0以上
CRP ㎎/㎗ 0.30以下 20.00以上
細菌 細菌培養同定 血液・髄液からの菌の検出
二類、三類 感染症菌の検出
抗酸菌塗抹検査 陽性
抗酸菌培養検査 抗酸菌の検出

検査データ
WEB配信について

保健センターでは、医療機関における電子カルテの普及に伴い、検査データの電子的データ提供というご要望にお応えできるよう検査データのWEB配信を行っております。
データ配信には、VPN※を利用した高度なネットワークセキュリティ環境でシステムの安全管理を確保しております。
※VPN・インターネット上に仮想の専用線を設定し、特定の人のみが利用できる専用ネットワークです。

検査データ
WEB配信システムとは

現状、「検査結果報告書」を印刷し、各医療機関様にご報告させていただいております検体検査結果を、ネットワークを通じて医療機関様に設置した検査WEB端末(加古川地域保健医療情報システム端末)に直接データを配信するシステムです。提出いただいた検体の検査結果を参照したり、印刷することができます。
検査結果をデータでダウンロードすることが可能ですので、電子カルテ導入機関では自院の電子カルテシステムへ容易に結果を取り込むことが可能となります。

検査データWEB配信システム

サブシステムとして導入できる「検査依頼支援システム」と組み合わせることで電子カルテと連携した「検査依頼データ」の出力を行い、出力する依頼データを元とした「検体ラベル」および「検査依頼リスト」の発行が可能です。これにより検査依頼から電子カルテへの検査結果取り込みまでの一連の動作が連携可能となります。

導入のメリット

担当課・係 お申込み・お問合せ
検査課 TEL:079-429-2200
FAX:079-429-6500
ページtop